循環器系には「心臓」「血管」「リンパ管」などがあり、そして「細胞の周りを体液の流れ」も循環器系になります。体の中に必要な体液を循環させる、要らない老廃物を回収するための器官ですね。
≪ 心臓 ≫
腸から吸収されたものは肝臓に行き心臓に送られていきます。そのまま心臓に送ると危険なので、肝臓で処理して安全な状態にして心臓に送られていきまよ。
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そして、心臓から肺に行きます。何故肺に行くかというと酸素を受け取るためですね。酸素を受けっとったらまた心臓に戻ります。何故心臓に戻るかというと全身に送るためですね。
心臓には4つの部屋があり、上を「房」下を「室」心臓の房だから「心房」心臓の室だから「心室」それが左右あります。肝臓からの血液は右心房に行きます。その血液の中には全身から老廃物など様々な物を回収して一端肝臓で処理されたものも入っていますね。ここに入ってきた血液は既に酸素が使われてるいので少し暗い色をしています。そして、右心房から右心室に送られたものが肺に行く。肺で酸素を受け取ったら今度は左心房に入り、下の左心室に送り込まれます。ここから裏側の大動脈という3pもある太いパイプを通って上に送られるものと下に送られるものに2つに分かれ全身に送られていきます。
何故心房でいったん受け止めて心室に流すかというとスムーズに送るためです。4つの部屋にはそれぞれ一方通行の便があり、開いたり閉じたりして逆流はしません。それぞれが収縮拡張を繰り返しポンプの役割を果たします。
● 心臓の収縮は電気信号でコントロール
この心臓の収縮は何でコントロールしていると思いますか?全部電気信号です。その電気信号は何処で作られていると思いますか?右心房の上に暑さ1ミリ幅4ミリ長さ7.8ミリの小さな板みたいな部分があり、心拍のペースメーカーっていわれていています。これを「洞房結節」といい、ここからすべての部屋に電気信号が行って収縮を繰り返してポンプ作用をしています。これだけではコントロールでいないので、脳幹の一番上の「間脳」からも信号が心臓に行き両方でコントロールしています。どちらも自動コントロールですが脳幹は体の状況によって変えていくコントロール。同房結節は常に一定のコントロールをしています。洞房結節は物凄くデリケートなところです。洞房結節に電磁波が通過すると狂いますよ。特に男性に多いですが胸ポケットに携帯電話入れていますよね。洞房結節のコントロールが相当狂います。「不整脈」が増えているのもその影響がありますよ。そして、不整脈が起こって血が濁っているという条件があると心臓で時々痙攣起こしたりします。それを「心房細動」とか「心室細動」といいます。麻痺を起こすと上手く血液が流れないですね。そして麻痺を起こしているうちに血液の塊ができ、この塊の大きいのが肺に行くと詰まって窒息してしまう。小さい塊は流れて行って脳に詰まってしまうと「梗塞」です。心房細動が起こっていると苦しくて倒れる。そして、心臓が止まる。そんなときに心臓にショックを与えると動くときがある。その為の機械が「AED」ですね。今いたるところに置かれていますが、それだけ置かれているということは如何にこういう人が多いかってことですよ。その原因の一つには携帯電話を胸ポケットに入れていることがあります。首からぶら下げているのも心臓にかなり近いですから危険ですよ。
心臓は握り拳位の小さなものですが、心臓だけでは全身に血液を流すだけのパワーはないです。全身に流すには相当の圧力が必要で、そんな圧力には動脈は耐えられない。物理的に考えると握り拳位の小さな心臓の10倍くらいのポンプが必要になります。以前は心臓のポンプだけで全身に血液を送っていると言われていましたが、七不思議でもあったんですね。それが最近変わってきています。戦前に現代医学の盲点を指摘した西勝造が「毛管現象」の働きで流れていると異議を唱えていました。これが今頃になって医学会で認められてきたんですね。それと「動脈の自動運動」です。
≪ 血管 ≫
血液を循環させるための血管は2種類あります。送る血管は「動脈」です。帰ってくる血管は「静脈」です。この動脈は厚い筋肉で出来ていて自分で「自動運動」しています。この動脈の収縮の運動によって流れています。心臓のポンプ作用より全身に分布している動脈の収縮作用の力の方が大きいです。それによって流れているんです。では、静脈は何故流れるの?静脈は自ら収縮できません。静脈の中には一方通行に流れるための便が沢山付いています。一方通行になっているので逆流はしません。その静脈は動脈に寄り添うように並んでいます。そして、動脈は収縮運動していますからその動きを使用して流れているんですね。
≪ リンパ管 ≫
さらに、この周辺にリンパ管が絡みつくようにあり、リンパ管も静脈と同じように沢山の便が付いています。だから外からの収縮の動きがあると一方通行に流れて行きます。リンパ管は静脈よりももっと薄い管で流れはとてもゆっくりです。
●体を動かそう
このように体液は流れて行きますが、これだけだと流れが不十分なのです。だいたい25歳位まではあまり動かなくても流れるのですが、25歳を超えるとだんだん血管も組織も固くなり、流れが悪くなってくるので運動が必要です。運動といっても特別なスポーツをするということでなくて、普段動かす体の動きがあれば良いです。ちょっとした動きでも循環は良くなりますよ。例えば腕を前に伸ばして指の収縮、グーパー、グーパーですね。を2〜3分やったらそれだけで腕を流れるリンパの流れは10倍〜20倍速くなります。ちょっとした動きで全然違ってくるんです。
ふくらはぎは第2の心臓と言われますね。少し歩くだけでふくらはぎの筋肉は収縮します。この収縮によって静脈の血液とリンパ管のリンパ液はスムーズに流れて行くんですね。
下肢静脈瘤
これまでの一連の血液の流れが悪くなって、ふくらはぎにボコボコの静脈が浮き出ている人がいますよね。これは「下肢静脈瘤」といいます。酷い人は物凄く太いのが出てきます。これは何が起きているかというと、静脈の流れが悪くなり血液が滞って広がると、中の便が広がって閉まらなくなる。そうすると一方通行でなく逆流をするようになってしまいます。そうすると、益々血液が溜まって血管が広がっていく。何故そうなるかというと、1つは血液の質が悪い。その血管も拡張作用の多い食品、精製糖ばかり多く摂っているとどんどん伸びていく。そしてあまり動かない。だから、甘いものを中心とした陰性食品を毎日大量に食べて動かないという状態の人に下肢静脈瘤が起こってくるのです。これを現代医学では何をするかというと全部手術で取っちゃう。そして、別の所から持ってきた血管を移植すんですよね。そんなことしても無駄です。体質替えなければまたなります。体質替えれば治ります。そして、下肢動脈瘤が起こっていることは全身で起こっているということです。
● 体液の循環
≪ 毛細血管 ≫
全身の細胞にどうやって栄養素を送っていると思いますか?
全身には地球を2回りするほどの血管が通っていて動脈で血液を送っていきます。動脈の壁は水分がわずかに通るだけでそんなにいろいろなものは通らない。動脈は防水作用のあるパイプなのです。動脈の血管はどんどん細くなり一番末端は毛細血管という細い血管になります。そして、毛細血管は静脈の血管に帰っていきます。毛細血管からはいろいろな成分が出てくる。大きな分子はろ過されませんが、細かくなったものが水分子と結合して通過して出てくるのです。真っ赤っ赤だった液体が透明の液体になって出てくる。これが体液。この透明な液体が細胞の周りを循環しているんですね。細胞から排泄された老廃物は、戻っていく静脈の中に入って行きます。この時、細かいものは入って行くけど大きなものは入って行けない。大きなものは並行して通っているリンパ管が回収します。このように循環がスムーズにいっていれば供給するのも回収するのもスムーズにいきます。ポイントは毛細血管。毛細血管が健全な状態でないといくら末端に血液を送り込んでも十分に細胞まで送り届けることが出来ないです。毛細血管は増えたり減ったりしますよ。組織は使わないと減ってしまう。筋肉なんて顕著にそれが起こります。程々に筋肉を使っていると毛細血管は増えます。使わないと減っていきます。減っていくと必要な栄養を十分に送り届けることが出来なくなりますよね。老廃物も回収が円滑にいかなくなる。
毛細血管は末端に行くとループ状、行って戻ってUの字の形になっているのですが、途中にバイパスが沢山あります。このバイパスは普段は閉じています。どの様な時に開くかというと、緊張したり、寒かったり、いろんなことで毛細血管が収縮してしまうと血液が止まってしまいますよね。その時にこのバイパスが開いて血液が流れていく。このバイパスはグローミュー(フランス語)といいます。この機能がきちんとしていれば循環は円滑なんですね。
先程の毛細血管は減ったり増えたりするといいましたが、毛細血管やグローミューが変形したり、ボロボロだったり、特にグローミューが消えて無くなっている人が沢山いるんですよ。そうすると、送っても戻ってしまう血液が増えてきて体の外も内側も栄養素の供給が円滑にいかない。毛細血管は重要な鍵なのです。食事が悪いと毛細血管はどんどん固くなったり、変形したり、数が減ったり、とにかくその結果、循環が悪くなるということが起こってきます。
● 循環を円滑に行うポイント
血液をきれいにするということがまずは第一条件。その為には質の良い食べ物を採ること。そして他の臓器がきちんと機能して質の良い血液が出来ればそれだけで循環はよくなる。プラス適度な動きです。これは基本条件です。
基本条件が出来ていても循環が悪くなる時もある。それは「心」です。心臓も血管もリンパ管も全部「自律神経」がコントロールしますよね。自律神経の中枢である「間脳」のバランスが崩れると、リラックスしていい時でも交感神経が働いてしまう。例えば、交感神経が働くと末端の血管は収縮させろと信号が行きます。そうすると血流が悪くなり、循環も悪くなって手足が冷えるということが起こってくる。感情の影響はこの間脳に対して最も強力に作用します。プラスの感情が作用すると自律神経は安定していきます。マイナスの感情が作用すると自律神経が狂っていきます。どの様に狂うかというと交感神経が緊張したままになっちゃうんですよ。リラックスしたくても交感神経からの活動の神経が働きリラックスできなくなる。現代人は寝ていてもこのような状態になっています。睡眠中の顎の筋肉の筋電図で大勢の人を調べたドクターが、現代人の8割〜9割は寝ていても緊張していて、歯ぎしりしている人は8割〜9割だと。強く緊張すると歯ぎしりになるんです。それくらい現代人はストレスが処理出来ずに、その意識の奥に蓄積したままになっているという人が増えているということです。
循環に話を戻して「良質な食べ物を摂る、良質な血液を作る、それを処理する、全身に送る、そして細胞を生かしていく。」ここまでは送っていく方ですが、問題は使ったカスを如何に排泄していくかです。これも重要です。これが上手くいってないと、どんなに良いものを食べて循環を良くしても、やはり細胞は異常を起してしまいます。
● 供給も大事だが排泄も大事
現代人は採りいれることばかり気をつけてますが、それ以上に排泄も重要です。
排泄は「細胞から外に排泄」という段階と、これを「回収して腎臓や肝臓を通して排泄をする」という最終段階の排泄と2系統あります。
まずは細胞から排泄しなくてはいけない。排泄を円滑にする条件は、内部環境、細胞の周辺の環境をきれいにすることと、循環を良くすること。これ供給と同じですよね。供給を円滑にすることも排泄を円滑にすることも、この条件に置いては同じです。それともう一つ細胞内の老廃物を外に速やかに排泄する大切な条件があります。
細胞をアメーバーにたとえて説明してみますね。水槽の中にアメーバーがいるとします。そこに多少の有機物があればアメーバーは生命活動を営むことが出来ますが、生命活動を営むと老廃物を排泄しますね。そのままだとこの水はだんだん老廃物が一杯になる。そうなると排泄出来なくなりやがて死滅してしまう。では、水槽に栄養素を多く含んだ水を常時流し、そして一方で汚い水を排水する。この流れがあると排泄が円滑にいきます。その時に水の中に老廃物が少ないほど排泄が円滑にいく、老廃物が多いと円滑にいかなるのはわかりますよね。これは老廃物だけでなく、入れる栄養素が多量になっても排泄が円滑にいかなくなるんですよ。ということはどういう事かというと、人間の細胞の場合は細胞の周りの環境ですね。この環境の中に老廃物が無くても、栄養素が過剰にあると排泄が上手くいかない。逆に、この環境の中に老廃物もない、栄養も無い、これでは死んでしまいますけど、栄養素が足りない、ちょっと足りないくらいだという時は、この細胞内の老廃物の排泄は最大限になります。だから昔から腹八分は健康の元と言われたんですね。最近は腹七分目とか六分目という学者さんもいますね。それは経験上健康に良いということがわかっているわけです。
小食にするだけでも病気になりにくく、病気になっても直ぐ治る。それは何故かというと、排泄現象が非常に円滑になるためなんです。だから、長年に渡って体に老廃物をため込んできた人が、その老廃物を排泄して病気を治し早く健康になろうという場合に、小食にするほど早く治るというのはそういうことなんですね。
でも、小食にしても濃厚なもの食べていたら、やはり濃厚なものが周りに行きますから排泄が円滑にいきにくい。一番濃厚なものはたんぱく質。溶けにくく溜まりやすく多くなるとドロドロになる。次は油です。そこに砂糖が多いともっと濃厚になります。「たんぱく質、脂質、糖質」が多いものは、だいたい濃厚なもので美味しいものが多い。だから、美味しいものを食べたい。それだけを求めていくと、結果的にこの3つが多くなってしまう。排泄現象を促すためには、この3つを減らすと非常に排泄が円滑にいくようになります。何故か?細胞の中に老廃物が沢山溜まっている場合に、周りにドロドロのたっぷりの栄養素があっても中にいっぱい溜まっていたら細胞の中に入って行けない。先に排泄をして中がきれいになれば一気に入って行けるのですが、周りに栄養素がいっぱいあると細胞は本能的に中に吸収しようという働きの方が強力になってしまうのです。採り込んだものは細胞の中に沢山あるミトコンドリアにATP(アデノシン三リン酸)にしてとりあえず溜めておく。無くなった時にはATPを使って生きていく。現代のようにいつもたくさん食べられる時代を経験していないので、とりあえず栄養素がある時は吸収しようと働いてしまう。でも足りなくなってきたらこれを使って生きていくことが出来るので老廃物は外に出す排泄の作用が高まるのです。これはもともと細胞が持っている機能です。単細胞のアメーバーでも、菌でも、細菌でも同じ機能を持っています。
この機能は大きな組織でも同じです。腸壁の壁には沢山の細胞があります。このように細胞が集まったものを組織といいます。このような大きな組織になっても基本は同じです。腸の中に栄養素が無くなってきた場合は、体の中から外に向かって物質が流れやすくなる。だから、どんどん排泄していく。そして、表面の粘膜の細胞も古くなったものはどんどん剥がれていきます。そして、栄養素が沢山ある場合は、排泄ではなく、まずは最初に吸収しなくてはいけないから、どんどん体外から体内に移動する。無くなってくると今度は体内から体外に移動する。これはもともと細胞の1つ1つが持っている機能です。
だから排泄を円滑にするためには「血液をきれいにする」「循環を良くする」そして「栄養をギリギリにする」必要最低限にする。もし、組織の中、つまり細胞の中や外に老廃物が溜まってしまっている場合は、しばらく栄養がちょっと足りないくらいにしておく。そうすると排泄のスピードがどんどん上がります。これは細胞の中から外、そして細胞の間に溜まっているものが血管、リンパ管から腎臓を通して尿として体外に排泄する機能がどんどん上がります。病気をもっていたりする場合、怪我をした場合でも同じです。そういう条件をつくると回復が非常に早くなります。病気でなくても普段からやや足りないくらいにしておくと、排泄が非常に早くなると同時に、採り込んだ栄養の利用効率も上がるんです。例えば100キロカロリー10カロリーくらいしか使えない人もいるし、倍以上に使える人もいる。大きな個人差があります。普段から良質なものを少量採っている人は体内での利用効率が上がり、それだけでなく、排泄機能が常にフルに働いているので老廃物が溜まらないのです。だから、機能低下することがない。病気になることもない。老化も非常に遅くなる。ということが起こってきます。
この排泄でもう1つ知っておいた方がよいことは、各細胞から排泄されたものはリンパ管と静脈で回収されていきますね。それが循環してきて肝臓と腎臓で排泄をする。気体は呼吸から排泄をする。その排泄の時、ほとんどは腎臓を通して尿として排泄していきます。腎臓の中には糸球体が何万個とあります。糸の玉みたいなので糸球体といわれています。糸球体には血管が中に入り込んでいて毛細血管が沢山あります。入り込んだ毛細血管の間から老廃物が出てきてここでろ過されるわけです。そして尿管というパイプを通して腎盂というところに尿になって溜まります。糸球体から腎盂に行く途中の尿細管にナトリウムやカルシウムなど色々なものがもう一度再吸収される機能があります。つまり、排泄をするものだけを腎盂に流して途中で必要なものはもう一度吸収する。血管から老廃物が出てくるときにナトリウムが無いとこの毛細血管の壁を通過出来ない。ナトリウムと水とそして老廃物が一体となった状態のものが通過できるのです。
● 減塩は正しいのか?
ということは、今の人達は減塩減塩とやたらとやっていますよね。もっと酷いのは減らすどころか無くすくらいのことをする。これは危険ですよ。体のコントロール機能はかなり幅がありますから、徐々に徐々に減塩していく場合には、だんだんとこの機能が上がっていく。リサイクル機能ですね。それで対応できるようになります。再吸収機能が上がっていく。野生の動物はその機能が凄く強力だから、たまに塩分を採り入れれば生きていけます。人の場合は毎日塩分採らないと生きていけないですね。それをいきなり止めて、このナトリウムが減ってしまうとまず老廃物のろ過が出来なくなります。汗もそうですよ。皮膚の表面の汗腺から出た汗を分泌させますけど、この汗は何処からくるかというと、血管から水分が出てくる。その時もナトリウムが水分を連れてくるんですよ。そして、汗は蒸発するときに体温を奪い、これで体温を調節しますね。その時にナトリウムが不足しないように汗腺で汗を作って肝管で再吸収しています。このリサイクルをしないと汗がどんどん出るとナトリウムが無くなっちゃうから倒れますね。その様に、細胞膜を通過して移動させるときは必ずナトリウムが必要なのです。常に必要だから効率よく使うために、いったん使ってもまた再吸収して何度も何度もリサイクルするんです。鉄分もそうですよ。食べている鉄ではとても足りないので毎日大量に破壊する赤血球には鉄が含まれています。これは肝臓を通して胆汁になる。胆汁の中には鉄分がたっぷりあるんですよ。それが小腸に入って再吸収される。鉄分を何度も利用するんです。だから貧血を起こさないんですね。小腸の機能が低下するとこの再吸収の機能も低下してしまいますよ。
それだけでなく、ナトリウムは細胞の外側にナトリウムが多いです。内側にカリウムが多い。これでバランスが取れています。ナトリウムが足りなくなると浮腫んできます。ナトリウムが過剰になっても浮腫んできます。でも、自然塩であれば過剰にならないのです。ある程度ナトリウムが一定に保たれてくると辛いものがいらなくなり、薄味が欲しくなる。足りなくなれば塩分の濃いものが欲しくなる。ナトリウムだけが過剰になると、これを薄めるために水分がどんどん入ってそれで浮腫むんです。だから、塩化ナトリウム(食塩)を大量に採ると浮腫んでしまいます。
そして、カリウム。果物ばかり大量に採ったり、豆腐や豆乳ばかり採っているとカリウムが大量に増えますよね。カリウムは細胞の中に入るんです。そうすると、それを薄めるために細胞が膨らんでくる。これも組織が浮腫んでいるという状態ですがこちらの方が深刻です。カリウムが多量になって細胞が浮腫んでくると機能が低下します。だから過剰にあると困るから、血管の中にカリウムが増えてくると排泄をしなくてはいけないです。その為に腎臓から排泄しようとする。だから浮腫んだ時にカリウムを沢山採るとおしっこが大量に出て排泄をする。ところが腎臓の機能が低下しているとカリウムを沢山採っても、ナトリウムを沢山採っても、排泄が出来ないから体に停滞する。すると、どんどん浮腫みが酷くなり、体力がどんどん低下するということになる。だから、浮腫んだ時に利尿剤でおしっこ出そうとすると体力が落ちるんです。カリウムを入れて出そうとすると、益々腎臓が弱っちゃいます。というようにこの排泄ということを考えただけでも、カリウムとナトリウムのバランスは非常に大事です。陰陽のバランスを取っていれば自動的にバランスが取れます。そらから、汗で老廃物を排泄するとかよく言いますけど間違いですから注意してくださいね。
大動脈の病気
大動脈は左心室から太いパイプが上の方にいき大動脈弓を形成して下行しお腹の真ん中あたりの左右に分かれて下半身に行く分岐部までの最大の動脈ですが、2.5〜3cmで太くて凄く丈夫です。この血管をプロレスラー位の力がある人が両方2、3人で引っ張っても切れません。そのくらい丈夫なのです。水道のホースなんか全然くらべものにならない位丈夫です。ところが、これが食べ物悪くて血液の質が悪いとだんだんと脆くなってくる。これが「動脈硬化」なんです。ある程度、動脈硬化になっている場合は一人の人がピット引っ張るだけで切れます。もっと進んでくと、動脈が凄く固くなってきて指で押さえるとボロボロと潰れるくらいになる人もいます。そうなるといつ切れるか分からないですよね。切れたら2時間で死にます。大量に出血して臓器の中がほとんど血液になっちゃいます。そして全身に血液が送れなくなる。
大動脈の中には高い圧力がかかっているので、動脈硬化などで弱くなった部分があると、瘤ができやすくなります。血管の壁が薄くなって大きく膨らんでくる病気が「大動脈瘤」です。そして大動脈瘤が破裂し大出血です。
この動脈は壁が厚いのでこの動脈の壁の中が裂けたて内膜と外膜の間を本来あってはいけない血液の通り道ができてしまう場合もあるのです。これを「大動脈解離」といい、こうなるとどんどん流れが太くなる。そうすると膨らんできますよね。これが「解離性大動脈瘤」です。だんだん流れる量が増えてくる。そうすると壁が薄くなってくる。こうなるとちょっと血圧が上がるだけで切れる。切れたら大出血になっちゃいますね。こういうことが起こってきますが健康なきれいな血液が流れていれば絶対に起こらないです。死ぬまでそんなこと起こらないです。様々な血管の異常が起こるのは全部血液の異常なのです。
心臓脂肪
それから最近増えているのが、心臓のまわりにべっとりとした黄色い脂肪がたまっちゃっている人。心臓はそのまま取り出せばピンク色です。ところが心臓全体がバターみたいになっている人がいるんですよ。これは怖いですよ。この心臓の筋肉を養うために心臓の外側に太い血管がたくさんあるのですが、この心臓のまわりについたこの脂肪はだんだんと血管を破ってくのです。食い破ってく。そうすると、これが大きいとここからか破裂しちゃいます。でも、そうなる前に中にだんだんとプラークというゴミが溜まってくる場合がある。そうなると血管の流れが細くなりますよね。細くなると突然ここで一時的に血液が止まると「狭心症」完全に詰まっちゃうとその先の心臓の細胞が死んでいく。壊死。これが「心筋梗塞」です。心筋梗塞は1回目の発作で3割くらいは死ね。2回目の発作で6〜7割は死ね。3回目の発作で8〜9割死ね。物凄く危険な病気です。こういう状態になりやすくなる。そんなとこまで脂肪が付くというのは相当に質の悪い脂肪を食べ続けた人です。脂肪は最初に皮下脂肪が付き、それでも大量に摂っていると内臓のあちこちに脂肪が付いてきます。それでも大量に摂っていると、普通はつかない心臓のまわりにべっとりついてくるんですよ。異常ですよね。
脂肪細胞が肥満して巨大化すると、体がそれを異物とみなし、攻撃することがわかってきています。攻撃するのは、白血球の一種、マクロファージです。ウイルスや死んだ細胞などを食べて分解する体内の掃除屋です。脂肪細胞を壊そうとして出す毒が、近くにある心臓に悪影響を与え、心筋梗塞などを起こすと考えられています。恐い(>_<)